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大阪障害年金申請相談オフィス

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事例20:自閉症、一人暮らし・就Aで就労でも、2級受給

 J市保健センターの相談員から次のような相談を受けました。「白井さん(仮名 40代男性)は、自閉症ですが、一人暮らしで就労継続支援A型(以下「就A」と言う)に通所して月 十万弱の収入があります。障害等級に該当しない、と不支給になるのでは、と心配です。支援をお願いします。」

 白井さん宅を相談員と一緒に訪問し、事情を伺いました。両親が他界され、妹さんは障害者施設に入所されているため、持ち家で一人暮らしをされています。就Aには、保健センターに勧められ通所されています。しかし、こだわりが強くコミュニケーションが苦手なため、就Aでも孤立し、帰宅後や休日は疲れ果て何もできないので、近所の親戚に家事全般を手伝ってもらっています。このような生きづらさを、リアルに主治医に伝えることもできません。

 私は何回も訪問して、出生時からのしんどさをヒアリングさせて頂きました。白井さんは、幼い頃、シールに熱中し何百枚も集めたこと、音や臭いに過敏なこと、他人が嫌がることを素直に言ってしまい叱られたこと、などを思い出しては話して下さいました。

 白井さんが、最も苦労されているのは、耳からの音声情報の理解が困難で、例えば、雑音と指示とを聞き分けられない、ことです。そのため、電話では話が通じませんし、上司の指示を聞き取れないので、就労しても長続きしません。白井さんは、おとなしく優しい性格で、いじめられても、じっとガマンしますが、限界を超えると一気に爆発し、いすを蹴飛ばして退社し、そのまま会社を辞めてしまいました。

 診断書の「現症時の就労状況」に、仕事の頻度・給与額しか書かない医師が少なくありません。しかし、それだけでは、「日常生活能力が向上した」と看做され、不支給となるおそれがあります。そこで、仕事の内容や、仕事場での援助の状況等を医師に詳しく記入して頂くことが大切です。

 私は、白井さんの承諾を得て、就Aを訪問し職員と面談させて頂きました。職員のXさんは、コトバではなく、絵を描いて作業指示をされています。白井さんは、出来ばえを何回も確認しないと気が済まないため、流れ作業ではなく、ひとりで仕上げる作業を任されています。

 このような、きめ細やかな支持的配慮を、主治医にお伝えし、診断書に詳しく記入して頂くことができました。その結果、白井さんは障害基礎年金2級を受給することができました。

 後日、白井さんは苦手な電話で、「就Aの工賃だけでは足りなかったけど、これでちょっとは余裕ができる。いつも、のり弁ばっかりやったけど、唐揚げ弁当食べられるわ!」とうれしそうに報告してくださいました。

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