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うつ病の病歴・就労状況等申立書の書き方

抑うつ気分が根底にあり活力が乏しくなるのが、うつ病の特徴です。以下のような感情の障害、意欲・行動の障害、思考の障害、身体の症状が出現します。どのような出来事がキッカケで、どのような症状があるのかを具体的に書いてください。

感情の障害

★抑うつ気分

 「気分がめいる、落ち込む」「元気がでない」「ゆううつだ」などと表現される抑うつ気分があります。気分がゆううつで鉛のように重く沈む。表情は冴えず下を向き、発語のテンポはゆっくりとなり、会話数は減少し語調は弱くなります。反応や動きも一瞬、間をおいて行われます。

★興味や喜びの喪失

 すべての物事に対する興味や関心がなくなります。自分の趣味や好きなことに対する興味も喪失します。いわば感情が枯れてしまった状態となります。日課にしていた新聞やテレビを見なくなります。あるいは、ぼんやりと新聞の見出しや、テレビの画面をただながめているだけになります。

★自責感、無価値観

 他者配慮が高じていて、他人に迷惑や心配をかけてはいけないと感じています。周りの人たちに申し訳ないと自分ばかりを責めています。何事にも悲観的で、物事を悪い方向にしかとらえられません。自分は価値がなく、生きていても仕方がないと感じています。

意欲・行為の障害

★意欲や行動の低下

 何かしようとする意欲がなくなります(精神運動抑制)。話し方や反応も遅くゆっくりとなります。身だしなみなどの最低限の日常生活も行うのが億劫でできなくなります。人と会うのも億劫で人との接触を避けます。一方で、頭では何をやらなければならないかわかっているので不安や焦燥が生じます。

希死念慮と自殺企図

 認知に歪みが生じ、自己評価低下が極端です。自己の能力や境遇について異常に低い見方しかできなくなります。「自分には価値がなく生きていても他人に迷惑をかけるだけだ」「このようなことなら死んでしまったほうがよい」という思考になります(希死念慮)。この厭世的な思考から脱出することができません。

日内変動

 以上のような症状、抑うつ気分や精神運動抑制が、朝が一番悪く、昼をすぎて夕方になると少しよいという日内変動を示すことが多いです。「朝起きてから布団から出て歯を磨くまで、億劫で身体が鉛のように重く進まず1時間かかる」が、「午後になると少し楽になり室内で動けるようになり、夕方は外に散歩に出ることもできる」という言い方をします。

思考の障害

思考制止

 精神運動抑制がさらに重篤になり、考えが進まない、頭が回転しない状態となります。思考が制止します。アイデア自体も浮かんでこないので、判断や決断ができなくなります。本来なら簡単にできることに何倍もの時間をかけても、やり遂げることができなくなります。

微小妄想

 自己評価の低下が重症な場合には、自分に関する事柄を極端に悲観的にとらえ、例えば、「重大な病にかかっている、もう先はない」などのような訴えが、しばしば訂正不能で持続します。

身体の症状

食欲低下と睡眠障害

 通常、食欲低下と睡眠障害が典型的な身体症状です。食欲低下は味覚低下を伴います。「砂をかんでいるよう」「食べたくないが、無理をして食べている」と表現します。食欲がなくなるので、体重が減少します。また性欲も低下します。睡眠障害は、具体的には「夜中に目が覚めるともう眠れず、あれこれ悪いことを考えてしまい、もんもんとしている」という中途覚醒、「朝方、暗いうちから目が覚めてしまいもう眠れない」という早朝覚醒が確認できます。

(ご参考)操作的診断によるうつ病の診断

 古典的な精神障害の診断・分類は、発病の原因に着目して、内因性・外因性・心因性、と分類していました。しかし、原因に着目する診断・分類には、医者によって診断にばらつきが出るという問題点がありました。

 病気を原因ではなく症状に焦点をあてて分類する手法を 操作的診断方法と言います。これは、診断者の経験や考え方を排除し診断の標準化と客観化をもたらし、どの医者が診断しても同じ病名に辿り着く、という方法です。

 操作的診断方法では診断基準が細かく決まっています。以下に、国際疾病分類(ICD-10)によるうつ病エピソード(従来診断の、うつ病に該当する)の診断基準を示します。これは、重症の場合の診断基準ですが、症状の数によって、重症、中等度、軽度と分けられます。

●重症(中等度、軽度)うつ病エピソード(ICDー10)

①抑うつ気分、興味と喜びの喪失、易疲労性の三つすべてがみられること(三つのうち二つなら中等度~軽度うつ病エピソード)。

➁さらに以下の症状のうち少なくとも四つがみられること、そのうちのいくつかが重症でなければならない(三つなら中等度、二つなら軽度)。

 ・集中力と注意力の減退

 ・自己評価と自信の低下

 ・罪責感と無価値観

 ・将来に対する希望のない悲観的な見方

 ・自傷あるいは自殺の観念や行為

 ・睡眠障害

 ・食欲不振

 激越や精神運動制止などの重要な症状が顕著で、多くの症状を確認できない場合は、重症エピソードとする。

 重症、中等度、軽度エピソードとも全体で最低2週間以上持続している。しかしきわめて重く重症な発症であれば、2週間未満でも重症エピソードの診断をつけてもよい。

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