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大阪障害年金申請相談オフィス

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事例21 配置転換をきっかけに統合失調症を発症,2級受給

(個体の脆弱性に、ある程度以上のストレスが加わると、一挙に発症する)

 池山さん(仮名 30歳台男性)のお母様から次のような相談がありました。「息子は会社員です。社内で配置転換があり、新職場は多忙で過労のため精神疾患を発症し休職中です。障害年金請求の支援をお願いします。」

 直接ご本人から伺うために、早速家庭訪問をしました。ところが、質問に対し、全てお母様が答えてくださり、うつむき加減のご本人は「しんどい」と退席されてしまいました。

 私は、お母様に「親に心配させたくないという思いから、本当のしんどさを親には話さない、ということはよくあることです。時間がかかるかもしれませんが、次回からご本人とふたりっきりで会わせて頂けませんか。」とお願いしました。

 2回目以後は、池山さんとふたりっきりでお会いすることができました。「守秘義務がありますので安心してください。」と切りだしました。すると、池山さんは、ご両親には話していなかった、しんどさを ぽつりぽつり、語ってくださいました。

 新職場では、本来の事務に現場作業も加わり 顧客のクレームも多く、肉体的にも精神的にもストレス要因が激増しました。

 統合失調症の発症原因は、いまだ定説はないですが、「脆弱性ストレスモデル」という仮説があります。上図のように、個体に脆弱性があり、ある程度以上のストレスが加わると、ピストルの引き金をひいたように一挙に発症し、精神病状態になります。発症はしばしば、進学や家庭環境の変化、就職など、ライフイベントをきっかけに明らかになります。発症が思春期をすぎた青年期であることから、それまでの家庭環境、社会的環境が脳の脆弱性を増長させていて、神経発達が完成する頃に異常が表に現れると考えられています。

 池山さんには、幻聴、被害的念慮、「自分が存在する」という感覚が薄れる「離人症」、他人の意思で自分が動かされ操られているという「させられ体験」等が出現しました。また、興味の喪失、意欲低下等の陰性症状もあります。

 ヒアリングにより「病歴・就労状況等申立書」を作成し、主治医の市川先生にお伝えしました。市川先生は、これも参考にして診断書を作成してくださいました。

 その結果、池山さんは、障害厚生年金2級を受給されました。池山さんは、「以前は責任感から『早く復職しなければ』という焦りがあったが、障害年金のおかげで『マイペースでいい』と思えるようになりました。」と話しておられます。 

 

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